スタジオジブリのアニメ絵本をはじめ、国内の作家の意欲作、世界各国から選び抜かれた優れた本を世に送り出している徳間書店さん。
徳間書店さんの読者と著者と編集部をむすぶ機関紙「子どもの本だより」に、この度マルベリーフィールドを紹介していただきました。

これにちなみ、マルベリーフィールドでは徳間書店フェアを開催しています。
表紙を眺めているだけでも楽しく、どれも手に取りたくなる絵本の中から、おすすめの3冊をご紹介します。

アーヤと魔女

原作 ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
企画 宮崎 駿
脚本 丹羽 圭子・郡司 絵美
監督 宮崎 吾朗

英国でファンタジーの女王と呼ばれた、「ハウルの動く城」の原作者の作品を、
宮崎駿監督が企画し、宮崎吾朗監督がスタジオジブリ初の3DCG長編アニメーション化した「アーヤと魔女」のアニメ絵本です。
「アーヤと魔女」は昔むかしのお話ではない、現代風ファンタジー。読み進めるほどアーヤに親近感を抱き、最後にはアーヤになりきった気分になります。
映画を見る前でも、見た後でも楽しめるアニメ絵本は、小学校中学年くらいから1人で読む本にもぴったりです。

みどりのトカゲとあかいながしかく

作・絵 スティーブ・アントニー
訳 吉上 恭太

「みどりのトカゲとあかいながしかくはたたかっていた。」
シュールな一文で始まるこの絵本は、トカゲとながしかくの争いを描いて戦うことの惨さや虚しさを伝えます。
緑と赤という反対色は、お互いの色を最も目立たせる色の組み合わせでもあります。
柔らかそうなトカゲの体と、カクカクして硬そうなながしかくのフォルムの対比も、お互いの特性を際立てています。
それぞれの個性を子どもの視覚に直接届ける、絵本ならではのパワーにあふれた一冊です。

おたすけこびととおべんとう

文 なかがわ ちひろ
絵 コヨセ・ジュンジ

働く車とこびとたちがページいっぱいに大活躍する「おたすけこびとシリーズ」第7弾。
今回はこびとたちにどんな仕事の依頼がきたのでしょうかー?

ハスの花咲く池を船で渡り、働く車を駆使して草むらに道を切り開いていくこびとたち。
乗り物好きな子どもはもちろん、こびとの世界を覗き込んでいるような楽しさを味わえる絵本です。

マルベリーフィールドでは、季節に合わせたたくさんの絵本をご用意しています。
絵本は子どものものだけではありません。どうぞ大人も、気になった絵本を開いてみてください。
そこにはスマホやテレビの画面とは波長の違った情報が、発信されているはずです。