
野村さんは、マルベリーフィールドの「大人の教養講座」で日本茶のすばらしさについて作りての立場から語ってくれた、若い茶農家さん。
日本の茶文化を広げていきたいという野村さんと意気投合した、マルベリーフィールドのオリジナル商品ができました。

野村さんの茶畑を訪ねて
野村園は、1945年創業の小さな狭山茶専門店。
狭山茶の産地である埼玉県入間市にある自園で大切に育てた茶葉のみを使用し、茶樹の栽培から製茶、袋詰めやパッケージデザインまでひとつひとつの工程に目を配り手をかけ、自家で大切に手づくりしています。
野村園の作るお茶は、緑茶・紅茶・焙じ茶の3種類。
減農薬で育てたお茶は、香り高く、しっかりとした味の濃さが特徴で、コクがありながらも爽やかな後味。

こちらが、狭山茶農家・専門店 三代目の野村翔一さん。先祖代々続くお茶農家で、茶摘みの時期である5月はお茶農家の繁忙期で、ゴールデンウィークはどこにも連れて行ってもらえなかったと笑います。野村さんは、東京農業大学で地水工学を学んだ後、一般企業に就職。その後、お父様の引退をきっかけに、地元産業である狭山茶が自分の代で途絶えるのは淋しいとお茶農家を継ぐ決心をしたそうです。現在は、奥様の奈美さんと共に季節のギフトやWEBショップなど、新しい挑戦もされています。

お茶の魅力を広げるために
1.3ヘクタールの広大な敷地で、気象条件や土壌条件、茶樹の状態や化学的なpH値など様々な条件が重なるなど、自然との対話が続きます。ある年は寒波による赤枯れに悩まされたり、ある年は機械の見直しが必要になったり。
2013年に家業のお茶農家を継ぎ、
『歴史ある地元産業である”狭山茶文化”を絶やしたくない』
『家族でつくってきた野村園の味を、多くの方に知っていただきたい』
という思いが強くなり、この業界に入り、いちからお茶を学ぶため日本茶インストラクター資格を取得し、現在はお茶造りをしながら茶業団体にも所属。紅茶などの商品開発や、季節に合わせたプチギフトを企画、狭山茶をPRするセミナーや、お茶摘み・お茶淹れ等の体験イベントも行っており、お茶の魅力を広げる取り組みにも力を入れています。


(勝澤店長)
野村さん、マルベリーフィールドとのコラボギフト、ついに実現となりましたね。
こうして野村園さんに大人の遠足に来てみたわけです。

はい。よろしくお願いします。
「大人の教養講座」の講師をさせていただいたり、今回のギフトにお声がけいただいたり、光栄です。

まず、狭山茶ですが・・・
狭山茶とはどんな特徴があるのですか?

埼玉県南西部と東京都西多摩地域を中心に生産される約800年の歴史があります。
静岡茶・宇治茶と並び、狭山茶は「日本三大銘茶」にも数えられて、
昔の歌では「色は静岡、香りは宇治よ、味は狭山でとどめさす」とも言われているんですよ!

味にとどめ!?どんな特徴があるのですか?

お茶の生産地は温暖な地域が多いんですよね。それに対して狭山茶は比較的北に位置するため茶葉も厚く「茶葉にじっくり旨味や養分を育む」と言われています。

もうひとつは古来より伝わる仕上げ法「狭山火入れ」。
この二つが合わさって、狭山茶特有の甘く濃厚なコク、芳醇な香りが生まれます。

≫ 狭山茶の特徴

なるほど~!
本当に緑茶って癒されますよね・・・
それに健康にもよさそうだし

ですね!
お茶の成分としては「カテキン」が有名ですが、これには最近話題の「抗ウイルス作用」を始め、体脂肪低下・抗酸化作用・血中コレステロール低下などなど、数えきれない作用が期待できるといわれています。癒し効果は、テアニンですね。そのほかにも、カフェインがスポーツ選手のパフォーマンスを上げるとも言われていたり、虫歯予防で使われるフッ素のほか、ミネラルやビタミン類が含まれていたりと、数えきれない成分が入っているんですよ。

おおいいことずくめですね。日本古来のものなのに新鮮に感じます。
コーヒーのイメージの強いマルベリーフィールドでも、実は野村園さんのお茶をお出ししています。
コーヒーはサードウェーブやらなんやらと話題が豊富ですが、私たちはブルーオーシャンでお茶の魅力を広げていきたいですね!
(つづく)
